コーヒーの歴史はちょっと苦い

おかやま珈琲時間

先月末「おかやま珈琲時間」というイベントに行ってみました。

紅葉を眺めながら、コーヒーを片手にのんびり・・・・

そんな理想を胸に出かけましたが、現実はそんなに甘くはありませんでした。会場は予想以上の賑わいで、どのブースも長い列。コーヒーを味わう前にまず「並ぶ時間」を味わう事になろうとは。

焦った私は「どこでもいいから並ばねば」と謎の使命感に突き動かされて、ふと気が付くと香ばしい香りのカレー屋さんのブースに並んでいました。

コーヒーのイベントなのに。

選んだトマトカレーはちゃんと美味しかったです。これはこれで正解のはず。後悔はしていません。たぶん。

ところでコーヒーと言えば、先日「コピ・ルアク」という珍しいコーヒー豆をいただきました。このコーヒー、ジャコウネコが食べたコーヒーの実をフンの中から取り出して精製したもの・・・・・。そう聞いただけで中々情報量が多い。大変貴重なコーヒーなようですが「なんでそこまでして」と、思わずにはいられません。

コーヒー豆を集めるためにわざわざフンを探し,洗い、乾かし、焙煎する。色々と事情があったのでしょうが、その情熱には首をかしげたくなります。

けれどコーヒーの歴史を辿ってみると、そもそもコーヒーはずいぶん苦労して飲まれてきたものだったようです。

コーヒーを飲むと鞭打ちを受けたり、コーヒーを扱っている店が襲撃されたり、「悪魔の飲み物」と呼ばれて異端扱い→あわや処刑コース、という時代もあったようです。

それでも人はコーヒーを飲み続けた。七難八苦を乗り越えて飲み続けられたコーヒー。

そう考えると、弾圧されることもなく、異端審問にかけられられることもなく、ただカップを手にとるだけでコーヒーが楽しめるのはすごく平和。

今日も処刑される心配もなく静かにコーヒーが飲める、それってとっても贅沢ですよね。

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追伸:来年の「おかやま珈琲時間」にはちゃんと下調べして参加しよう、とイベントの帰り道にコンビニのコーヒーを握りしめながら決意しました。

負け惜しみではなく、並ばずに飲めるコーヒーも悪くないんですけどね!

異端審問スレスレの12月天台寺の玄関

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