プルースト効果

金木犀,後楽園

先週の岡山の街のそこここが華やかな金木犀の香りであふれていましたね。その香りに誘われて後楽園まで散策に出かけました。南門から園内に入るといっそう金木犀の香気が感じられます。

せっかく来たのだから香りだけなくお花の写真も撮ろうと園内を探しますが・・・・・見当たりません。香りはすれども姿は見えずで折しも気温は28.8℃、暑い。「もう10月だから」と油断して日傘も持ってきていないし、1時間ぐらい彷徨って汗だくになり諦めかけたところに漸く見つけました。今まで庭木の金木犀しか見たことがなかったのですが、意外と高い!3メートル以上あると思われる大きな樹でした。

匂いと記憶は密接な関係にあって、人間の五感の中でも香りを感じる嗅覚だけが記憶を司る海馬という脳の部位にほぼ直接的に信号を送ることができるそうです(嗅覚以外の感覚はすべて視床と繋がっている)だから特定の匂いで昔の記憶が呼び起されたりするのですね。

私は金木犀で住職と結婚して最初に住んだ家を思い出します。住職に「そういえばあの頃、お隣から金木犀の香りがしたよね」と確認したところ、彼は全く覚えていませんでしたが。事案ですね。

皆様は金木犀でどんな記憶が思い起こされますか。

PS:金木犀に満足して今度は正門から退園したのですが、正門前に立派な金木犀がありました。こちらから入園すればすぐに見つかったのに!いい運動になりました。

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