岡山市仏教会の主催で岡山市の下石井公園にて行われた「灯籠流し」に初めて参加しました。
主催である「岡山市仏教会」というのは「公益財団法人全日本仏教会(全仏)」の岡山支部になり「全仏」は日本仏教の59の宗派、37の都道府県仏教会、9の仏教団体、合計105団体からなる日本の伝統仏教界における唯一の連合組織だそうです。そんな宗教論争が起きそうな大規模な組織があるなんて知りませんでした!
下石井公園に行くと50人ぐらいのお坊さんがいらっしゃいました。こんな沢山のお坊さんをリアルで見るのは初めてなような気がします。
余談ですが、いささかスピリチュアルを極めすぎているなネットの記事で「お坊さんを日常生活で見るのは偶然ではなく“宇宙や高次の次元からの守護や加護が得られているサイン”」とありましたが、その記事によるならば昨日下石井公園に集まった人々は大変な加護を与えられていたはずです。
閑話休題
公園では、受付の方に持参した灯篭を回収してもらい「観音経」というどの宗派にもポピュラーなお経をあげていただいた後、係の人が灯篭を川に流す。という手順でイベントが進められていました。
灯篭流しはお盆の時期に行う送り火の一種で、この世に帰ってきたご先祖様をお盆の終わりにあちらの世界へお送りするための日本の伝統行事ですが、地域によっては平和を願う行事でもあります。
同じ仏教といえど教義は少しずつ相違している様々な宗派のお坊さん達が集まって一つのお経を唱えている姿をみていると、小さな平和はここにもあるんだ。と優しい気持ちになりました。
まだまだ暑い毎日ですが、お寺の生活ではお盆が終わりは一つの季節の終わりです。
過ぎ去った季節と共にゆらゆらと流れていく灯篭の灯り、にじんで輝くそのひかりが還っていく魂の足元を暖かく導いてくれることを願ってやみません。
