今週の土曜日はいよいよ水祭り(施餓鬼)です。当天台寺では最も大きな行事のひとつです。
「水祭り」という名前のお祭りは全国にたくさんあると思いますが、ほとんどが「水そのものへの感謝」又は「水天宮のお祭り」で「ご先祖様の冥福を祈る」というコンセプトの水祭りは岡山県特有のものなのですね。インターネットでほかの地方でも同じような「ご先祖の供養」のための水祭りがおこなわれていないか検索したのですが見つけることができませんでした。
それにして世の中にはたくさんの「水祭り」があります。人形の指先から水が出たり、流木にのったり、お神輿に水をかけたり・・・・。変わったところでは「水祭り」という名前で「燃える水(=石油)」がメインの日本書紀の記述を基にしたお祭りがあったりしました。世界は広い。
そういえば西大寺の水まつり「ほのあかり」は灯篭を川に流したりしてとても幻想的なお祭りと聞きました。来年はぜひ行ってみたいものです。
たくさんの「水祭り」のなかのちいさな一つであっても、それに参加する私たちのとってはご先祖様に思いを馳せる大切な時間で、その時間を皆様と共有できる機会があることを嬉しく思っています。
それでは当日檀家の皆様にお目にかかれるのを楽しみにお待ちしております。