「PayPayは使ってません。財布も無くしたことはありません。海外通販はしていません。不審な引き落としはありません。」
隣の席で女性が電話で話している声が聴こえました。
昨日、朝9時のサンマルクカフェでの出来事です。人気も少なく静かな店内だったので、どうしても隣の席の話し声は耳に入ってきます。どうやら「あなたのキャッシュカードが犯罪に使われている」という内容の電話がかかってきて、その対応をしているようでした。
あれ?っと思いました。テレビやSNSでよく警告されている「キャッシュカード詐欺」に手口がよく似ていたからです。「キャッシュカード詐欺」とは対象者のクレジットカードが不正に使用されている」と連絡をしてきてキャッシュカード等を盗み取ったりするものです。
「その電話って詐欺じゃないですか?」って声をかけようか悩みました。でも逆に私が不審者だと思われないかな、とか詐欺グループが勤勉にも朝の9時から活動しているとは思いずらいので(偏見)本当にクレジットカード情報が盗まれているのではないか。とか。
そのうち彼女が「車の中でなら会話できます」と話しているのが聴こえました。昔、義理の母にかかってきたオレオレ詐欺の犯人は「誰もいない部屋で」会話をするようにと指示してきた事を思い出して、もう不審者でもいいから声をかけるしかない。と決意した瞬間、私の携帯に電話がかかってきました。
私の通話が終了したとき、あたりを見回しても既に彼女はいませんでした。
最近の詐欺はかなり手が込んでいて臨場感の溢れるものらしいですね。次々と情報を出して相手に判断力を低下させるのが詐欺グループの狙いだそうです。他人として聞いていても「詐欺だ」となかなか判断できませんでした。当事者だったらきっと翻弄されていたでしょう。
悲しい事ですが、たくさんの特殊詐欺が世の中に溢れているようです。皆様も常に「自分が被害者になる可能性」を念頭に置いて用心しましょうね。私も十分気をつけます。そして次に同じ状況になった場合は勇気を出して声掛けしたいと思います。
追伸:海外からの場合、早朝に電話がかかってくる可能性は大いにある事を失念していました
